■ 秩父夜祭の由来

秩父夜祭は、秩父神社の冬季例大祭で、日本三大曳山祭りと知られています。
秩父神社は秩父盆地の中心、柞の森で秩父地方の総鎮守として古代から信仰され、 秩父国造の始祖秩父彦命がその祖神八意志兼命を祀ったと伝えられる古社です。

祭には、様々な言い伝えがあり、男神の武甲山さまと女神の秩父神社の妙見官さまが、年に一度お会いになると言い伝えられています。
また、春の農業始めのお田植祭と収穫感謝の霜月祭を対応させ、春先山から里に迎えた神が、多くの収穫をもたらしてくれ、里ひとの感謝を受け、再び山へ戻られるといった、素朴で原信仰を伝える祭ともいわれています。


■ 秩父夜祭のあらまし

秩父神社例大祭の期間は、12月1日から6日までですが、3日を中心に、付祭として6つの屋台町による屋台行事が繰り広げられます。
2日は「宵マチ」と呼ばれ、午後から町場3町による屋台の宮参りが行われ、夜には、旧秩父往還の大通りを曳行されます。

3日は、朝8時頃から4日の未明まで、2台の笠鉾と4台の屋台が秩父屋台囃子に乗って市街地を曳行され、また、4台の屋台では地元の女の子によって演じられる「曳き踊り」が行われ、午後には、当番の屋台町で「屋台芝居」が上演されます。
3日の夜7時、神幸祭の行列が秩父神社を出発し、約1キロメートル南にある御旅所へと渡御します。
神幸祭のあとを、提灯とぼんぼりを付けた6台の笠鉾・屋台の巡行が、中近笠鉾、下郷笠鉾、宮地屋台、上町屋台、中町屋台、本町屋台の順で続きます。

冬の花火が打ち上げられる中、御旅所の手前の団子坂では、祭りのクライマックス、笠鉾、屋台の曳き上げが行われ、6台の笠鉾・屋台が御旅所に整列すると、斎場祭の儀式が行われます。
4日の午前0時20分過ぎ、6台の笠鉾・屋台は団子坂を下り、各町内に帰っていきます。


  秩父観光協会ホームページ